週末にも動く相場

 基本的に大きな市場は土日中閉鎖されますが、各国での事件は土日関係なく発生します。
 そのため土日でも公開市場外取引を行っているところがあり、そちらを見ることによって週明けの相場を分析することが可能です。(ただしあくまで市場外取引であるため過信することは禁物です。週が明けたら全く逆の方向に動くという事も多々あります。)
 今回はそれらの市場に関して解説致します。

目次

  1. サンデーダウ
  2. 仮想通貨(暗号資産)
  3. 中東レート

1.サンデーダウ

 サンデーダウとはIG証券が提供している公開市場外取引の「Weekend Wall Street」のことを指します。

 またIG証券ではNYダウだけでなく独DAX(Weekend Germany 30)や英FTSE(Weekend UK 100)、米ドル/円(Weekend USDJPY)も確認することが可能です。

 サンデーダウは土曜日の13時~14時頃から動きだしますが、基本的に取引量は少なく値動きは10分~1時間に1回程度です。
 小さな動きであれば週明け相場に影響を与えることはほぼありませんが、先週のレートから大きく乖離するような動きとなった場合には注意が必要です。

2.仮想通貨(暗号資産)

 仮想通貨(暗号資産)は基本的に土日も取引が止まりません。
 そのため週明け相場に大きな影響を与える材料が出た場合には、仮想通貨も大きく反応することがあります。
 現状仮想通貨の値動きを決定している材料が不明瞭(個人的な感想です)であるため、リスク回避のために仮想通貨が上がるかどうかは微妙なところです。
 しかしながら大きな値動き(上がるにせよ下がるにせよ)が期待できる仮想通貨も存在するため、何かしら取引材料となるものを見つけたならばトレードに参加するのも良いと思います。

3.中東レート

 中東のイスラム教アラブ諸国では土日が休みではなく金曜日が休みのため、両替等を目的としてごく小規模ですが為替相場が動いています。
 中東レートに関しては送金サイトである「Xe Money Transfer」等で確認が可能です。
公式HP:https://www.xe.com/ja/currencycharts/

 しかしながら本当にごく小規模の取引のため、月曜日のレートに影響を与える可能性は小さいです。
 あくまで週末相場は週末相場で、週明け相場がどちらに動く可能性があるか分析する程度に留めましょう。