ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析
相場の動きを分析する際、国際情勢や要人発言、経済指標等の材料をもとに値動きを予想することは「ファンダメンタルズ分析」、チャートの動きをもとに予想を立てる事は「テクニカル分析」と呼ばれます。
投資家によって意見が割れる事もありますが、果たしてどちらの方が有用なのでしょうか。
結論から言えばどちらも大切なのですが、今回はそれらを活用するタイミングに関してお話致します。
目次
1.ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析の強み
市場に大きな影響を与える材料を元に分析を行っているため、大きなトレンドの有無を見極めやすくなります。
直近の例で言えば、コロナウイルスによる大規模経済悪化、それに対抗するために発動された世界中での経済対策及び中央銀行の異次元金融緩和です。
まずはコロナウイルスによる影響で各国での移動や物流が大幅に制限されました。その結果リーマンショック級の経済悪化が起きることはほぼ確定であり、世界中で失業者が溢れかえる事になります。
そのため大国で都市封鎖が行われたタイミングではテクニカル分析による「売られすぎ」等の判断を無視して相場は大きく下落します。
その後世界各国の政府は金融市場の混乱に対応するために、G7で「何でもあり」の対応を行う事で一致します。
世界中で大規模な経済対策が行われ、中央銀行が金融緩和を促したため市場には安心感とカネ余りの状況が形成されました。
それにより株価は大幅に戻すことになります。
こういった動きを予想する時にファンダメンタルズ分析は非常に重要です。
ファンダメンタルズ分析の弱み
大きな流れを掴むために便利なファンダメンタルズ分析ですが、市場にこれといった材料がない時でも相場は動く事があります。
また大きな流れの最中でも値動きが反転してしまう事もあります。
それらの理由は買われすぎ・売られすぎであったり、抵抗線付近の攻防であったり様々な理由があります。
こういった値動きに対応するためテクニカル分析が重要になってきます。
2.テクニカル分析
テクニカル分析の強み
一言でテクニカル分析と言っても様々な手法があります。
代表的なものは以下の通りです。
・トレンド系
移動平均線、一目均衡表、ボリンジャーバンド、パラポリック、ポイントアンドフィギュア、ペンタゴンチャート
・オシレーター系
RSI、ストキャスティクス、DMI、MACD、CCI
・総合計
ヒストリカル、ボラティリティ、ボラティリティシステム
これらに共通して言える強みは、ファンダメンタルズの材料がない段階でも値動きに関して予測がつけられるという点です。
特に移動平均やRSI、MACD等は良く使われており、レンジ相場にてどのあたりで反転するかなどの判断に用いることができます。
書籍やサイトによってはテクニカル分析が「短期向け」と書かれる事もありますが、長期の移動平均(200日線等)が意識されることも多いため、必ずしも短期向けというわけではありません。
テクニカル分析の弱み
市場が想定も出来ないような大きな材料(直近であればコロナウイルス)が出た場合には、テクニカルで意識される点などを完全に無視して相場が動く事があります。
そうなった場合には一旦テクニカル分析の重要度を下げ、ファンダメンタルズ分析による相場の動きを意識することが大切です。
3.当サイトでの各分析の利用の仕方
当サイトでは基本的にはファンダメンタルズ分析による相場の大きな動きを主として捉え、その後テクニカル分析によって意識される点付近での利確・損切やエントリーを狙うといった使い方をしています。
主としてつかうテクニカル分析は移動平均線等トレンド系であり、オシレーター系は使用することもありますが、あまり重要視していません。
またトレードスタイルによって何を重視すべきかは少しずつ違ってきますので、まずは自身のトレードを分析するところから始めることを推奨致します。
以下の二つの口座がこれらを把握するために便利です。
トレード通信簿により自身の傾向を分析:DMM FX [口座詳細ページ]
情報分析に関する材料が非常に豊富:OANDA FX [口座詳細ページ]
以上となります。
今後も実践的な情報を配信して参りますのでご期待頂けますと幸いです。
当サイト公式Twitter:https://twitter.com/FxcfdT
(ご質問を頂ければご返信致します。お気軽に。)