リスクオン・リスクオフでの相場の動きに関して

 リスクオンとは投資家がリスクを取ってリターンを追求しやすい相場状況を指した言葉です。(リスクオフはその逆)
2019年以前ではリスクオンと言えば株高円安でしたが、2020年3月後半あたりからその傾向に変化があります。

 どういう事かというと今まではリスクオフの時には安全資産(と呼ばれる事が多い)円を購入するのが定石だったため、ドル円・クロス円は円安に進むことがほぼ当たり前でした。
 しかしながらコロナウイルスの影響にて米国経済が大きく悪化、米国金利が大きく下がったあたりを期にリスク回避のドル買いが起きるようになり始めました。
 トランプ米大統領も今まで批判していた「強いドル」を容認する方向に舵を切ったのも理由の一つです。
ロイター通信:トランプ大統領、ドル高容認に方針転換か

画像引用:https://google.co.jp/
取得日時:2020年08月12日19時55分

 そのため株価が上がったタイミングで円高が進み、株価が下がったタイミングで円安が進むといった今までの常識とは全く逆の動きがしばしば起きるようになり投資家の混乱を招きました。
 よって、古い書籍やネットでよく書かれていた常識は一旦更新する必要があります。

 通貨がどちらの方向に動きやすいのか知る手法の一つとして通貨の強弱チャートが役に立ちます。
OANDA FX LABO:https://www.oanda.jp/lab-education/oanda_lab/oanda_rab/currency_power_balance/
 強い通貨程対円で円安に進みやすいため、ポジションを取る際の参考になります。

 もちろん今後の政策や経済状況、中央銀行の政策金利により変動が起きることが予想されます。
 あまりにも納得が出来ない動きとなった場合には一旦取引を止め、相場の状況を冷静に分析することが大切です。